エンジニアとしての採用担当経験—逆求人イベントに参加して
最終更新日: 2024年10月6日
エンジニアとして働く僕が、採用の一環として逆求人イベントに参加する機会をいただいた。企業としての魅力をどのように伝えるかという新たな挑戦をさせてもらった。エンジニアが採用に関わることで、学生との共感や実務に基づく具体的な話ができることが強みになる一方で、他企業とのプレゼン力やブランド力の差に直面した。
企業が選ばれる側に
逆求人イベントに参加して強く感じたのは、学生たちが非常に優秀であること。彼らは技術力だけでなく、ソフトスキル、リーダーシップ、そして自分のキャリアビジョンが明確で学生との差をまず実感した。僕がその年齢の頃にこれほどの準備はしていない。
しかし、逆求人イベントという形式では、企業側が学生に選ばれる立場になるため、企業のブランド力だけでなく、どれだけ学生のニーズに応え、魅力的な将来を提示できるかが重要です。自社がどのようにその場で競争力を発揮できるかを、改めて考えさせられた。
ネームバリューの差
弊社が競った相手は、知名度抜群の大手企業やスタートアップの成功企業。彼らのブースに集まる学生の数を見るたびに、ネームバリューの威力を思い知らされました。私たちの会社は、知名度では彼らに及ばないものの、彼らと近い視点でチームとしてどれだけ学生に熱意を伝えられるかが勝負だった。
しかしながら、プレゼンの質、学生との面談の深さ、の全てにおいてクオリティが高く、改善の余地があると痛感した。私自身もエンジニアとして技術の話をしながら、もっと会社の強みを引き出せたのではないかという後悔があった
定量的に現れる評価の厳しさ
イベント後、学生たちからのフィードバックを受け取る瞬間は、まさに「現実を突きつけられる」感じ。私たちの評価項目が数値で表され、それがどの企業と比較してどうだったのかが一目でわかる。結果は、予想以上に厳しいもので、他社に比べて最低ラインの評価を受けて辛い。
学びと今後の課題
今回のイベントを通じて痛感したのは、企業としてのブランディングとコミュニケーションの重要性です。学生たちはただの技術力や知名度だけでなく、自分たちがどれだけ成長できる環境か、自分に合った文化があるかを見極めている。下位互換なら選ぶ価値はない。私たちも、エンジニア視点からだけでなく、より戦略的な企業メッセージを考える必要があると感じた。
イベントで得た評価は低かったですが、それが私たちにとっての終わりではない。この結果を受け入れ、次に繋げるための改善点を具体化し、次の採用イベントではより高い評価を得られるように努力したいと感じた。エンジニアとして技術を磨くのと同じように、採用活動も成長のためのプロセスであり、学び続ける姿勢が大切だと改めて実感した。